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山形好きだったのにな。

NHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」。
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山形県の4日目、正平さんが、登り坂を走っている途中で停まって発した言葉である。
それまでの3日間は平坦な土地が多く、走りが楽であったが、この日のお手紙に書かれた目的地は山間にある古民家である。
坂道を上がりながらハーハーと息を切らす正平さん。
坂道は辛いが、沿道の山並みは見事な紅葉で、自然が織り成す美しい光景に正平さんは何度も「見事やな」と感嘆していた。
正平さんの発した言葉は、もちろんジョークである。
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冗談といえば、こんな笑える光景も。
列車を待つ駅で、地元のおばさんが「見たことあるよ」と話す。
「有名人だな、名前は忘れたけんど」
すると、さっと正平さんの表情が、いたずら小僧のようになり、すかさず戯れる。
「久しぶりに言うな、ヤクショコウジ」
地元のおばさんは、そのまま信じてしまったようだ。
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山形県は日本有数の米どころ。
360度、見渡す限り田んぼ。
お便りの男性は、生まれるずっと以前から続いている故郷の風景が、これから未来永劫変わらないでほしいと願っている。
稲が多く実る瑞穂の国、日本。
お米は日本の宝である。
今、日本は成長戦略として農政改革も推し進めようとしている。それは結構なことであるが、大規模農家だけが生き残れる改革であってはならないと思う。
安倍晋三首相は、瑞穂の国の美しい景色を残さなければいけないと表明している。経済成長とデフレ脱却は今の日本に必要な喫緊の問題であるが、瑞穂の国の美しい景色が壊れるようであってはならない。
山形県の旅を観ながら、そんな感慨にひたった。
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今年は冬の訪れが早そうだ。
紅葉も急ぎ足で通り過ぎていくのか。
でも旅は南下していくので、紅葉を追いかける格好になる。
神奈川県に入る12月は、場所によっては紅葉が真っ盛りであろう。
楽しみである。
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これじゃないのか?

NHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」。
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今週は山形県を放映しているが、先週の宮城県でのひとコマ。大震災で被災した沿岸部は瓦礫などが撤去されており、着実に復興が進んでいるようだ。
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今回、面白かったのは、正平さんの痛い所を突かれた会話である。
以前、「女はイチコロや」 で火野正平さんが“退散や”と「逃げ出した」ことを記したが、またまた同じ目に遭ってしまった。
河川敷の土手の上を走る正平さんとスタッフが、漢字で書かれた川の名前の読み方が解らず、後で調べることにしていた。そのまま走っている途中で、車を停めて休憩している地元のおじさんに読み方を訪ねた。そのときの会話である。
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地元のおじさん
 「毎朝、観ているけど、ここ一週間休んでたね」
正平さん
 「ちょっと病気して、入院してた」
 ※正平さん一流?の戯れである
地元のおじさん
 「これか?」
と小指を挙げながら・・・
正平さん
 「バカたれ、アハハハハ」
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これには、地元のおじさんの続きがある。
 「○×△※%#、おれも好きだけどね」
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笑える。
12月に入るといよいよ私の地元、神奈川県だ。
楽しみである。
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実りの旅、棚田

NHK「にっぽん縦断こころ旅」秋の旅、今週はお休み。
先週は岩手県、東日本大震災の被災地を走っていた。たまたまであろうが、昨年に走った同じ場所もある。
被災地の復興は、徐々に力強い勢いが感じられる。
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正平さんたちが訪れた土地はどこも秋の刈入れが終ったか、刈入れの真っ最中である。
実りの秋を実感できる景色は、番組を観ているだけでも心が温まる。
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時の総理大臣である安倍晋三氏は、昨年「美しい国、にっぽん」を声高らかに発した。
息をのむほど美しい棚田。
安倍首相の故郷、山口県に限らず日本各地にある棚田は、瑞穂の国の宝である。
岩手県にも美しい棚田がある。
この棚田がいつまでも残るように、日本の農業の再生を見守りたい。
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秋の旅は、実りの旅でもある。
これからどんどん南下してくる。
いよいよ私が住む神奈川県にもやって来る。
12月の初旬から中旬である。
今からとても楽しみにしている。
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秋の旅

NHK「にっぽん縦断 こころ旅」の秋の旅がスタートして、すでに3週間。
とり溜めたここ2週間、計8日間の放送を観るのはちょっとシンドイ。
ゆっくり楽しみたいが、貧乏暇なし。早送りしたり、じっくり観たりしてリモコンの操作に忙しい。こんなことをしているのだから、やはり貧乏暇なし・・・か。
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こころを入れ替えた?
青函トンネルを北海道から青森に向かって走る電車の中で、正平さんが車内販売で飲み物を買ったときの情景である。売り子さんと世間話をしながら購入した後もテレビカメラは正平さんを撮りつづけている。スタッフが通路をふさいでいるので、売り子さんは移動できない。するとおもむろに正平さんが話し出した。
「何か声を掛けるのを期待しているんだろう?」
「そうはいきません」
「僕はもう真人間になったんだ」
売り子さんが微笑みながら「ありがとうございました」と移動していく。窓ガラスに映る他の乗客もスタッフも笑っている。
正平さんの醸しだす愛嬌に旅の楽しさが増している。
旅は一期一会。
でも正平さんは終始、目尻が垂れ、鼻の下を伸ばして、にやけっぱなしだったけどね!
ちなみに私もその売り子さんは好きだけど(それじゃ、同類だって?)。
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 林檎をわれにあたへしは
 薄紅の秋の実に
 人こひ初めしはじめなり
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島崎藤村「初恋」の詩句に想い至る林檎のように可憐な女性に見えた。
笑顔がとてもチャーミングであった。
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そして、津軽弁だろうか。
昼食に立ち寄った食堂のご主人が何を言っているのか判らない。私は神奈川県生まれ、正平さんは関西人。食堂の女将さんが標準語で通訳してくれる。正平さんの目が点になっている。思わず口にする。
「日本か?ここ」
笑える。
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2009年に太宰治の故郷・青森県金木で、小説「津軽」の舞台が演じられた。二人の俳優以外はすべて地元の劇団員である。小説は標準語で書かれているが、舞台は津軽弁である。津軽弁による津軽人の舞台。開催した会場は、津軽鉄道の金木駅。駅に汽車が着き、降りてきた役者たちが駅のフォームからそのまま舞台のセットに歩いていく。凝った趣向だが、初っ端から臨場感がぐぐっと迫ってくる。
津軽弁のセリフは正直なところ判らないほうが多い。
だが演劇そのものは深く心に沁みてくる。生の津軽弁の力であろう。
日本は北海道から沖縄まで多種多様の方言が息づいている。
先祖伝来の日本の文化を大切にしていきたい。
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どんどん思いが高じて拡散していくので、このへんで・・・。
秋の旅は、実りの旅でもある予感がする。
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夫婦善哉と正平さん、こころ旅

織田作之助「夫婦善哉」の創作初期の草稿が見つかった。新聞各紙やオンラインニュースで報じられている。
一緒に見つかった遺品の中には、織田作之助の葬儀に訪れた人の芳名録も見つかり、林芙美子や太宰治の名前も記されているという。貴重な資料である。
今夜はその「続編」をNHK土曜ドラマで放映する。最終話である。
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主人公の一人「蝶子」の父親を演じる火野正平さん。
惚れたアホな男「柳吉」に命がけで尽くすアホな女「蝶子」。
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“旅は道づれ 夫婦は情け
 なにがあっても 夫婦善哉
 笑顔千両で生きてゆく”
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石川さゆりの歌にもあるように、どこまでも涙と笑いの人生模様が展開してゆく。
そんな娘を温かく見守る父「種吉」。
朴訥で心優しい正平さんの演技が光る。
出番は少なかったが、ほっこりとした俳優・火野正平に拍手を贈りたい。
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いよいよ「にっぽん縦断 こころ旅」が再開される。
今日は『2013秋の旅 直前スペシャル』を放送していた。今までの2年半のエピソードを交えたスペシャル番組である。正平さんの人となりがよく出ていたと思う。
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“人生下り坂 最高!”
自ら名言(迷言?)を作った正平さんの「秋の旅」に期待したい。
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日本の戦争

火野正平さんのNHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」の秋の旅が待ち遠しい。
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正平さんが、NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」以外に、いま封切り中の『終戦のエンペラー』にも東条英機役で出演している。
映画は終戦直後の戦後処理をテーマとしているので、マッカーサー、GHQ、昭和天皇、宮内省がメインで展開されるのだろうが、太平洋戦争の当事者のひとりである東条英機も重要な役所である。

昨夜の『朝まで生テレビ』にも『終戦のエンペラー』が取り上げられていた。番組開始からわずかしか視聴していないが、日本の戦争を再考する上でこの映画の意義がそれだけ大きいということなのだろう。
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「夫婦善哉」も『終戦のエンペラー』も、
もちろん「こころ旅」の素の(地の)正平さんも、ますます期待したい。
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夫婦善哉

NHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」の春の旅が7月で終わり、約二か月の休みを挟んで9月下旬からは秋の旅が始まる。その間、火野正平さんも長い夏休みかと思いきや、NHKの連続ドラマに出演するという。
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NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」である。
主人公の一人、尾野真千子が演じる蝶子(ちょうこ)、の父親役(種吉)である。
朴訥な役柄が正平さんにピッタリである。
連続4回というからドラマが終わると、また秋の旅が始まる。
ドラマの内容も多彩な顔触れも、秋の旅も愉しみである。
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今年は、ドラマの原作者である織田作之助(1913~1947)の生誕百年だという。
ドラマのあらすじを読み、原作『夫婦善哉』を読みたくなった。ドラマでは6年前に発見された続編の内容を取り入れている。
ドラマが始まる前に原作を読むべきか、
ドラマを観てから原作を読むべきか、
それぞれに楽しみ方があるが、実に、悩ましい。
いずれにせよ、続編を含んだ書籍を買おう。
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夫婦善哉といえば、歌謡曲がある。
同名の歌が二種類あるが、私は石川さゆりの『夫婦善哉』が好きだ。
 浮草ぐらしと あなたが笑う
 ・・・
 ついてゆきます 夫婦善哉
 ・・・
 浮き世七坂 夫婦善哉
 ・・・
 なにがあっても 夫婦善哉
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カラオケでよく歌ったものだ。
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秋の旅

NHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」の、春の旅が終わった。
この4月から3シーズン目が始まり、四ヶ月あまりの長旅であった。
昨年の後半から視聴しているが、60歳を超える火野正平さんの“人生下り坂、最高!”のモットーのとおり、ほんわかと染み入る心温まる番組である。
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「トランペット吹く人?」
とジャズトランペッターの日野皓正(ひのしょうへい)と間違われたり、
女はイチコロや!
と地元のお爺さんに揶揄されたりしても、メゲナイ正平さん。
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春の旅のゴールである山梨県での放送では、目的地に向かう途中で足を止めた果樹園で
「あっちの“モモ”が好きなんだけど...」
と。
芸能界きってのプレイボーイ伝説は衰えないようだ。
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約二か月の休みを挟んで、9月からは秋の旅が始まる。
いよいよ私の地元、神奈川県も走る。今までは来たことはない。
今年が初めてなので、一週4回(4ヶ所)ではなく、2週にわたって8ヶ所を巡ってほしい。
今から楽しみである。
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これからも、がんばれ!
我らが熟年の星、正平さん!
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苔むす古寺

岐阜県8日目(最終日)のNHK BS番組「こころ旅」は、
下呂温泉に近い禅昌寺。
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お便りの女性は、小学生の修学旅行で訪れ、結婚後はこのお寺の檀家になったという。
火野正平さんが訪れたときは、山門へ登る階段も境内にある大杉も、苔がむしている。大杉は樹齢1200年。平安時代の昔から、ここ下呂の地を見守ってきた巨大な古木である。お堂には雪舟の筆と伝わる「大達磨像」がある。見る者を圧倒する眼光が鋭い。圧巻である。これ以外にも禅宗の高僧・白隠禅師が描いた「達磨像」もあるという。いずれも実際にこの目で観てみたいものである。
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お便りの「こころの風景」は、禅昌寺の庭である。
それほど広くはないが、ツツジが咲きはじめ、雨に濡れたみずみずしい緑との調和が美しい。
天下の名刹と云われているが、静寂に包まれた趣の深い古刹だなと感じる。いつか訪れてみたい。
テレビで見ているだけでも、心が落ち着く「こころの風景」であった。
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次週(7月8日の週)からは長野県。
火野正平さんの言葉どおり、山あり谷ありの“難所コース”に違いない。
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 「山も、まだまだ続くでしょう・・・」
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がんばれ!正平さん。
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口ずさむ正平さん

NHK BS番組「こころ旅」で火野正平さんは、ときどき口ずさむ。
歌いながら色々な想いが駆け巡っているようだ。
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岐阜県での「こころ旅」でも、目的地の近くまで輪行するバスを待つ間、『どうにかなるさ』を口ずさみ始めた。
『どうにかなるさ』は、かまやつひろし(ムッシュかまやつ)のシングルである。
1960年代から70年代にかけてグループサウンズが大流行した。スパイダースやタイガーズなど、正平さんと10歳ほどしか違わない世代には、とても懐かしい。
バスに乗ってからも正平さんの口ずさみは続く。
そのあと、番組ではかまやつひろしが歌う『どうにかなるさ』を流した。郷愁がさらに高まる。
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 「仕事もなれたし 街にもなれたよ
  それでも行くのか どうにかなるさ
  ・・・」
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グループサウンズもいいが、オールディーズも大好きだ。
古き良きものに強く惹かれる、歳をとった証拠である。
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