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江戸城の再建

今日の日経新聞電子版に、江戸城の再建の記事(有料)が載っている。
東京五輪に合わせて、江戸城の天守閣を再建しようという計画である。
良いことなのか、無駄使いなのか、いち国民として看過できない重要な問題であると思う。
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記事にもあるように、江戸城の天守閣は明暦(1657年)の大火で焼け落ちている。明暦の大火とは、世にいう“振り袖火事”のことである。諸説ある出火原因のなかでも質屋の娘・梅乃の怨念とする説は興味深いが、今回の記事とは直接には関係しないので(涙を飲んで?笑)割愛する。
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天守閣を再建して、どのような利点、効果や恩恵があるのか。・・・
悪影響や無駄使いに終わることはないのか。・・・
これから専門家がそれぞれの立場から様々な意見を言うだろうが、それを読む前に自分で考えてみたい。
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天守閣の再建に関して興味を少なからず抱いたのは、明暦の大火の時期に副将軍であった保科正之(ほしな まさゆき)の事績を知ったことからである。
会津藩の初代藩主、保科正之は名君の誉れが高い。
時の将軍、徳川家光の異母弟であり、四代将軍・家綱の補佐を任じられている。
焼け落ちた天守閣の再建を、太平の世に必ずしも必要ではないものだから無駄な出費は避けるべきと主張し、以後、再建されることはなかった。
数万人とも10万人以上ともいわれる死者を出した火災は、当時の江戸市中の6割以上を消失している。保科正之を中心とした幕閣は、焼け出された庶民を救済し、江戸の復興に最優先で取り組んでいる。
今、何が必要か、成すべきことは何か、を的確に判断したことは間違いない。判断するだけでなく、それを実行に移す決断力と行動力に優れていたものと思われる。
保科正之は、国元においては藩政にも力を注いだ。
会津に相応しい産業の育成と振興、年金制度の始まりといってもよい老人福祉、飢饉のときに農民を救済するための社倉制の創設など、会津藩の経済・財政を発展させ、藩民の生活を向上させている。
藩政にしろ幕政にしろ、保科正之は間違いなく、真に必要な政策を立案し、実施する卓抜した政治家であるといえる。
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では、現代の江戸城の再建はどうか?
日経の記事によると、再建費用に350億円かかり、再建は「木造」観光立国の夢だとある。これだけを読むと「ふぅ~ㇺ???」と考え込んでしまう。
記事の中から利点(と思われる内容)を抜粋してみた。
欠点は自分で考えてみた。
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<利点>
・木造の耐用年数は1500年
・日本古来の木造技術を受け継ぐ宮大工の存続・育成
・江戸の文化を感じたい外国人観光客へのアピール
・観光立国としてのシンボル効果
・観光関連産業は、名目GDPの3.5%を占める
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<欠点>
・巨額な費用がかかる
・個人や法人の寄付金だけでは建築できない
・経済波及効果がどのくらいあるのか不明
・2020年の東京五輪に便乗しているとの批判が起きないか
・皇居の敷地に再建することになるが・・・
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ちなみに再建構想を進めているのは、認定NPO法人「江戸城天守を再建する会」(東京・千代田)である。
なかなか立派な公式サイトがある。
賛同するか、反対するのか、これからじっくり考えていきたい。
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神奈川県相模原市にある家族経営のサービスです。
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