認知症の母(248)
母の記録【二百二十八】
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2015年6月29日(月)
老健(介護老人保健施設)入所276日目
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梅雨の晴れ間。
午後、面会に行く。
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日が差しこんでいる多床室の陽だまり。
足元だけでも日光浴をさせる。
蒸し暑さはない。窓を開けると、心地よい風が吹き込む。
風が少しでも強いと母は嫌がるが、
「風が吹いているんだよ」
「涼しくて気持ちいいでしょ」
と話すと、表情が和らぐので納得したようである。

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母の目の前に手を差し出すと、両手でつかむ。
以前にも時々示す行動だが、こちらの手をしきりと指で触ることがある。手元に向けた視線は、すぐにあらぬ方に向けてしまうが。
二階の多床室からは丹沢の山並みが見渡せる。
大山の頂きは目の前にある木が邪魔して望めない。
新緑の自然を目にして、母は何を想うのであろうか・・・。
午後の時間が静かに流れている。
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母にとって幸せな時間であろうか・・・。
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2015年6月29日(月)
老健(介護老人保健施設)入所276日目
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梅雨の晴れ間。
午後、面会に行く。
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日が差しこんでいる多床室の陽だまり。
足元だけでも日光浴をさせる。
蒸し暑さはない。窓を開けると、心地よい風が吹き込む。
風が少しでも強いと母は嫌がるが、
「風が吹いているんだよ」
「涼しくて気持ちいいでしょ」
と話すと、表情が和らぐので納得したようである。


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母の目の前に手を差し出すと、両手でつかむ。
以前にも時々示す行動だが、こちらの手をしきりと指で触ることがある。手元に向けた視線は、すぐにあらぬ方に向けてしまうが。
二階の多床室からは丹沢の山並みが見渡せる。
大山の頂きは目の前にある木が邪魔して望めない。
新緑の自然を目にして、母は何を想うのであろうか・・・。
午後の時間が静かに流れている。
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母にとって幸せな時間であろうか・・・。
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