FC2ブログ

認知症の母(307)

母の記録【二百八十四】
.
2015年9月29日(火)
入院46日目
.
ときどき晴れ間がのぞくが、雲が厚い。
.
午前中に病棟の看護師長さんから電話が入る。
看護学校の実習生を受け入れるので、母の担当に充てたいが良いかという内容だ。
即座に承諾する。
人材育成に母が役に立てることは嬉しい。
母は明確に認識できなだろうが、きっと賛同してくれたに違いない。
.
夕方、面会に行く。
病室が変わった。今までは差額ベッド料金が掛かっていたので、ちょっと嬉しい。
.
ナースステーションで看護師長さんから看護実習の受け入れの説明を聴く。
今日から3週間の日程で実習に入る。同意書にサインする。
母の担当の看護師さんが実習生を連れてくる。
「母は要介護5の認知症で、大声を出したり、不穏が激しく、ご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
患者と家族に寄り添う看護師になって欲しいと想いを込めて、挨拶をする。
.
以前に仕事で、某大学附属病院の看護師に対する職場満足度調査(アンケート入力集計・分析)を行なったことがある。
詳しいことは書けないが、看護業務の厳しい現実の一面を知った。
一年生(入職一年目、「○年生」で呼ぶことが多いようだ)の戸惑いや将来の目標、希望など、「がんばれ」と応援したくなる内容も数多く目にした。
入院生活で日々接するのは看護師さんである。
母が好い看護師さんに恵まれますように・・・入院してすでに40日以上経つが、毎日そう願っている。
きっとどの家族も同じ思いだろう。
.
入院46日目2015年9月29日(1)
管を通して排尿しているが、小水の量が少ないとのこと。
小水が詰まっていたらしい(管の途中なのか、挿入箇所なのか確認しなかった)。
昨日から今日にかけて熱は一進一退。
日中は38度を超え、熱さましの坐薬を処方したとのこと。
ちょうど検温の時間になり、37度6分。おでこも手も熱い。
.
入院46日目2015年9月29日(2)
鼻から管を通して吸引している胃の内容物は、この数日で一番黒い。管の途中途中が黒く見えている。
内臓(胃または十二指腸)からの出血は、止まっていないようだ。
出血も発熱の原因の一つなのか看護師さんに尋ねると、
「一概には判断できないが、その可能性もあります」
点滴を介して止血剤を処方している対症療法なので、必ずしも効果が得られていないのかもしれない。
止まってくれることを祈るしかない。
.
面会時、母は眠い様子だ。
「○○さん!」
看護師さんが母の耳元で元気よく声を掛ける。
「はい」
眠い目を開けて返事をしている。
「息子さんが来ていますよ。お話ししましたか」
長い文章での問い掛けには無反応。
でも「はい」と返事をすることに安堵感を覚える。
.
クシで髪を梳かしていると、母は眠ってしまった。
両の掌を揉み、腕をマッサージする。
脚は露出できるところが少ない。看護用のパジャマを着ていることと、左脚には尿の管が沿い、右脚には付け根から中心静脈カテーテルの管が沿っている。それでも僅かな部分をマッサージする。
この間、40分ほど。
母は静かに呼吸し、寝入っている。
一度だけ目を覚ましかけ、声を荒げるが、何と先日と同じく欠伸をし、また眠ってしまった。
発熱のために顔全体に赤みが差している。
でも、おでこを触るとさっきよりも熱が下がっている。
そんな母を目の前にして、心配な気持ちと安堵の気持が入り混じる。
小康状態になってくれるように、心の中で祈る。
.
関連記事

コメント

Secret

カレンダー
07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
プロフィール

フォトワールド店主

Author:フォトワールド店主
.
ブログのサブタイトルの境地に立とうとして立てない店主の心模様を綴ろうと思います。
人生ままならない店主は、写真のスキャンサービスという仕事をしています。デジタルカメラが全盛の中、大切な思い出の写真(主に紙焼き写真)をデジタル化して保存するお手伝いをしています。
神奈川県相模原市にある家族経営のサービスです。
写真は、長女が1歳の頃...かなり昔なので、店主も若い!(笑)
.
【お店サイト】
フォトワールド

おすすめリンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
ご来訪のお客様
QRコード
QR
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる