FC2ブログ

認知症の母(313)

母の記録【二百九十】
.
2015年10月5日(月)
入院52日目
.
午後9時30分、母、永眠。
享年88歳。
死因、誤嚥性肺炎。
.
午前中に兄と二人で主治医の説明を聴く。
肺炎は右肺だけでなく両肺とも重症になる。
内臓出血は、胃がんも疑われる。
腎臓機能の低下など多臓器不全に陥る可能性もある。
呼吸停止、心臓停止のとき、延命処置はしないことにした。
最期まで入院治療していただくことをお願いする。
.
午後、兄に看てもらい、会員になっている互助会に妻と二人で相談に行く。
私が出かけている間に、小規模多機能ホーム “ななかまど” さんから三人お見舞いに来て下さった。三人とも親身に母を面倒みていただいた介護士さんである。嬉しいことである。
夕方、兄はいったん自宅に帰る。
夜7時すぎに病室に戻る。
.
夜9時24分ごろ、それまで激しく呼吸していた母が目を大きく開き、虚空(天井)を見つめている。
今日は早朝の写真しか撮っていないので、急いで撮影する。
あっ!胸で呼吸していない!!
午前中の主治医の説明にあった下顎呼吸(かがくこきゅう)。顎だけで呼吸している。
母はゆっくり顎を動かしては止まり、動かしては止まる動作を数分にわたって繰り返す。
必死に酸素を求めている。
ナースコールを押しまくり、大声で母に呼びかける。
急いで兄、妻、市内に住む親族に電話をかける。
もうすぐ最期だと直感し、母の手とおでこを触り、
「もういいよ、楽になってね」
母に最期の別れを告げた。
「よく頑張ったね」
「いままでありがとう」
そう言ったときには、事切れている・・・。
看取ることができたのは私一人だけだった。
.
母のバイタルを監視している装置は、最初とてつもない異常値を表示し、やがて横線だけになった。
この間、撮影した写真のタイムスタンプと錯綜している記憶から推測すると、ほんの5分間の出来事である。
.
当直医による死亡確認は、2015年10月5日午後9時40分。
.
(記:10月6日)
.
関連記事

コメント

Secret

カレンダー
05 | 2020/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
プロフィール

フォトワールド店主

Author:フォトワールド店主
.
ブログのサブタイトルの境地に立とうとして立てない店主の心模様を綴ろうと思います。
人生ままならない店主は、写真のスキャンサービスという仕事をしています。デジタルカメラが全盛の中、大切な思い出の写真(主に紙焼き写真)をデジタル化して保存するお手伝いをしています。
神奈川県相模原市にある家族経営のサービスです。
写真は、長女が1歳の頃...かなり昔なので、店主も若い!(笑)
.
【お店サイト】
フォトワールド

おすすめリンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
ご来訪のお客様
QRコード
QR
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる