FC2ブログ

米国の父親像

2017年11月12日(日)
木枯らしが吹き始め、日増しに冬の装いを見せる。
今年も残り二ヶ月を切り、足早に駆けていくようだ。
.
米国の理想の父親像のひとりに、ハリウッドの大スターであるジョン・ウェインがいる。
出演している作品の多くは西部劇と戦争映画である。
とりわけ西部劇で演じる主人公は、絶対的な権威をもつ頑固な男であることが多い。
B級俳優から一躍大スターにのし上がった不朽の名作『駅馬車』では一匹狼的な役柄であるが、
保安官として町を守ろうとする力強い西部の男(『リオ・ブラボー』)、
カウボーイを連れて1万頭の牛を幾多の困難を乗り越えて運ぶ大牧場主(『赤い河』)、
両親の奪われた土地を取り戻すために三人の弟と共に戦う不屈の男(『エルダー兄弟』)、
そして『チザム』では町を乗っ取ろうとする悪徳商人に敢然と立ち向かい保安官に任命される牧場主を演じている。
どの作品でも頑固一徹であるが、家族や仲間を守るために命がけで悪や困難に立ち向かう頼もしい「父親」が描かれている。
米国人が理想とする信念を貫く男性像・父親像の一つであろう。
.
何かと物議を醸している米国のトランプ大統領だが、ジョン・ウェイン演じる米国の父親像に通じるところがある。
トランプ大統領を支持している人々は、頼もしい「父親」を彼の中に認めているのではないだろうか。
アメリカ国民を引き連れて米国の利益のために超然として世界に挑む大統領。
その結末は、ジョン・ウェインの「父親像」のようにアメリカ国民を幸福に導くことになるのか、誰にも判らない。
それは、保守主義とグローバリズムとの闘いでもある。
ジョン・ウェインは一貫して保守主義者であったという。
.
トランプ大統領には女性蔑視発言がある。
ジョン・ウェインが演じる「米国の父親」は、女性への信頼と優しさに溢れている。
西部劇の映画に登場する「マドンナ」とジョン・ウェイン演じる主人公が織りなす恋の行方は、映画を鑑賞する楽しみでもある。
松竹映画『男はつらいよ』シリーズに登場するマドンナは寅次郎の憧れの存在であるが、ジョン・ウェインの映画では“よい仲”になる砂漠の中のオアシス的存在である。
もしかすると米国の男性の理想とする女性像の一つ、いや代表なのかもしれない。
.
トランプ大統領とジョン・ウェインの「理想の父親」とを同列に扱うことには無理があるか・・・。
だが、トランプ大統領への根強い支持の一因に「理想の父親」を渇望するアメリカ国民がけっこう大勢いるのかもしれない。
.
関連記事

コメント

Secret

カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
プロフィール

フォトワールド店主

Author:フォトワールド店主
.
ブログのサブタイトルの境地に立とうとして立てない店主の心模様を綴ろうと思います。
人生ままならない店主は、写真のスキャンサービスという仕事をしています。デジタルカメラが全盛の中、大切な思い出の写真(主に紙焼き写真)をデジタル化して保存するお手伝いをしています。
神奈川県相模原市にある家族経営のサービスです。
写真は、長女が1歳の頃...かなり昔なので、店主も若い!(笑)
.
【お店サイト】
フォトワールド

おすすめリンク
最新トラックバック
月別アーカイブ
ご来訪のお客様
QRコード
QR
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる